ほくろ・いぼ

ほくろ・いぼについて

ほくろは黒色の元であるメラニンを多く含む細胞が集まって生じた良性の腫瘍です。
ほくろは黒子とも呼ばれ、医学的には色素性母斑と言います。
大きさの違いや部位など様々なほくろがありますが、顔や身体のほくろなど様々なほくろの除去が可能です。また同様にいぼ(疣贅)や脂漏性角化症、スキンタグ、アクロコルドン、稗隆腫の治療も可能です。ほくろやいぼを除去する方法は、「エルビウムヤグレーザー」・「炭酸ガスレーザー」・「切除法」があります。
通常5mm以下の小さなほくろであれば、エルビウムヤグレーザーでの治療がお勧めです。

ほくろ

ほくろ・いぼの除去治療の方法

エルビウムヤグレーザー

エルビウムヤグレーザー

エルビウムヤグレーザーは、身体の水分に反応する2,940nmの波長を使用したレーザー機器です。炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)に比べて水分への吸収率が約10倍あります。 水分に吸収されることで発熱が少く、ほくろ周囲組織への熱損傷がほとんどありません。肌への負担が少なく、治療後の赤みや色素沈着のリスクも軽減されます。
照射部位に凝固層ができないため傷の治りも早いのも特徴です。 ご希望の方は麻酔を併用して行えます。
通常当日に治療が受けられ、ほくろ1個の治療時間は2~3分間です。小さいほくろから数の多いほくろまで同時に治療が可能です。

Er:YAGレーザーはほくろを微細に蒸散して、周囲組織を保護

CO2レーザーとの比較
  • エルビウムヤグレーザーにおける副作用等の注意事項
    副作用:赤み・色素沈着・傷跡・感染
    ACTION Ⅱはルートロニックジャパン株式会社より輸入した医療機器です。
    日本国内にエルビウムヤグレーザーを機序とするほくろ・いぼ治療目的の承認機器はありません。アメリカFDA・ヨーロッパCEマーク・韓国MFDSを取得しています。

エルビウムとCO₂レーザーの違い

当院では、エルビウムヤグレーザーとCO₂(炭酸ガス)レーザーの2種類を用いたほくろ除去を行っています。 どちらもレーザーによって皮膚を蒸散し、ほくろ組織を除去する治療法ですが、仕上がりやダウンタイムに違いがあります。
エルビウムヤグレーザーは水分に対する吸収率が非常に高いレーザーで、皮膚表面の水分を瞬時に気化させてほくろを除去します。 熱の広がり(熱損傷)が少ないため、周囲の皮膚へのダメージを最小限に抑えられるのが特徴です。
CO₂レーザーも同様にほくろ除去に用いられますが、エネルギーが強く熱による止血効果が高い一方で、 熱変性による赤みや色素沈着が出やすいというデメリットがあります。
エルビウムヤグレーザーは、仕上がりの美しさ・早い回復・色素沈着の少なさを重視する方におすすめの治療です。 CO₂レーザーに比べてより美容的な観点に優れたほくろ除去が可能で、お顔などの目立つ部位にもお勧めです。

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーを使用してほくろを削り取って除去します。
削った後のくぼみは、皮膚が再生する過程で次第に平らになっていきます。 新しい皮膚は赤みを帯びていますが、2ヶ月~3ヶ月かけて皮膚になじんで行きます。

通常ほくろの除去にはエルビウムヤグレーザーを使用しますが、ほくろが大きい場合や深い場合には炭酸ガスレーザーを併用することがあります。

ほくろ治療後はレーザー照射部位に1日2回軟膏を塗り、テープで保護を行います。治療部位が治るまで約2~3週間、処置を継続します。

電気分解法

切除法

ほくろやいぼををメスで切除を行い縫い合わせる方法です。治療後7~10日後に抜糸を行います。
通常大きいほくろや腕や背中など顔以外のほくろが適応になります。 抜糸後の傷跡は1本の線傷になりますが、時間の経過とともにと徐々に薄くなっていきます。最終的には細い線となり、ほとんど目立たなくなります。

目元のぶつぶつ【稗粒腫・汗管腫】

稗粒腫(ひりゅうしゅ・はいりゅうしゅ)は、毛包や皮脂腺に角質の塊がたまった状態。汗管腫は、表皮や真皮の汗管(汗腺)が増殖して硬く盛り上がった状態です。 共にまぶたや目の下、額などに1~3mmほどのブツブツとなります。化粧では隠すことができないため気になる方が多くいらっしゃいます。
ほくろ・いぼの治療と同様にエルビウムヤグレーザーによる治療や高周波のアグネスによる治療を行います。

治療の流れ

  • カウンセリング・診察
    ほくろ・いぼの大きさや状態を診察します。
  • 準備
    洗顔やメイクを落とします。
    治療範囲が狭い場合は、その部分だけメイクを拭き取ります。
  • 治療
    レーザー照射または切除によりほくろ・いぼの除去を行います。
    必要に応じて、局所麻酔を使用します。
  • 治療後
    軟膏を塗布し、遮光のためテープで保護します。
    治療部位以外はメイクが可能です。
  • アフターケア
    レーザー照射部位は徐々にかさぶたになります。
    1週間程度でかさぶたが自然に取れて新しい皮膚が現れます。その間、軟膏治療とテープでの保護を継続します。
    通常、治療部位が治るまでに2~3週間かかります。
    切除法は約7~10日後に抜糸を行います。

エルビウムヤグレーザー治療後の皮膚の回復過程

  • 治療直後(当日~1日目)
    治療直後は、少し凹みのある状態になります。施術部位はわずかに赤みを帯び、透明な浸出液がにじむことがあります。 テープや軟膏を塗布し、清潔を保つことが大切です。この段階ではかさぶたが形成され始めます。
  • かさぶたの形成期(2~10日目)
    数日以内に薄いかさぶたが自然に形成されます。このかさぶたが皮膚を保護し、内部で新しい皮膚が再生していきます。 無理に剥がさず自然に脱落するのを待つことが重要です。この期間は洗顔やメイク時に摩擦を避けましょう。
  • 新しい皮膚の再生期(1~3週間)
    かさぶたが自然に取れると、ピンク色の新しい皮膚が現れます。まだ非常に薄く、紫外線や摩擦に敏感な状態です。 日焼け止めや保湿ケアを丁寧に行うことで、色素沈着や赤みを防ぎ、きれいに治る可能性が高まります。
  • 色素の安定期(1~3か月)
    新しい皮膚は時間とともに肌色になじみ、徐々に周囲の皮膚と同化していきます。個人差はありますが、1~3か月でほとんど目立たなくなります。 大きさや深さによってそれ以上の期間が必要なこともあります。 赤みや軽い色素沈着が一時的に残る場合もありますが、時間とともに改善します。
  • 回復を早めるためのポイント
    指で触れたり、かさぶたを無理に取らない
    紫外線対策(日焼け止め・帽子など)を徹底する
    保湿を継続する
    必要に応じて再診で経過チェックを受ける

ほくろ・いぼの除去の料金

エルビウムヤグレーザー 1mm 8,800円
炭酸ガスレーザー 1mm 6,600円
切除 1mm 13,200円
局所麻酔 1,100円
  • ※表示価格は税込価格です。
  • ※レーザー治療:3ヵ月間の再発保証

ほくろ・いぼ除去の症例

鼻のホクロ

眉毛のホクロ

脂漏性角化症

【施術】
ほくろ(上の2症例)、脂漏性角化症(下の症例)
【施術概要】
ほくろやいぼなどをレーザーや手術により取り除く治療です。部位や大きさにより治療方法が異なります。
【副作用・リスク】
内出血・赤み・腫れ・色素沈着・傷跡・再発・感染・アレルギー等の可能性があります。
【施術費用】
ほくろ・いぼの除去 1mm 8,800~13,200円(税込)

帯広中央クリニックの症例写真

症例写真
カウンセリングからアフターケアまで一貫して行います。